余韻浸れず

ブロークンイングリッシュを見る。

前、人生相談で「人生には魔法の杖はありません」という名言があったのだけど、主人公ノラも「そんな魔法みたいなこと起こるわけが無い」と言いながらも何処かで状況の好転や運命的な出会いを信じている。けれど独りきりのパリで恋人を捜すうち「人生において魔法は起こりにくい。まずは自身の中に愛と幸せを見つけることだ」と言われ、泣きながら気付く。

予告での最後のキスシーンが印象的ですごくきれいだなーって思っていた。映画本体の結末には満足できず、消化不良。途中まではすごく好きだったけど。でもコレでめくるめくハッピーエンドだったら、この映画はもっとつまらないものに思えたかもしれない。

フランス人の彼がノラが不安症の発作を起こしたとき「僕に傍にいてほしい?それとも一人になりたい?」と問いかける所がすごく好き。そういう風に正直に聞いてくれたら「傍にいてほしい」と素直に言えるのかもしれない。


それにしても外国の映画なんかを見て感じることは「それはことが済む前に確認するんじゃないの?」的なことを裸になって抱き合いながら確認しあってるからすごいのよね。「今付き合ってる人はいるの?」なんて、いたらどうすんねん!と思わず突っ込みたいよね。